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旅の醍醐味 from Phuket

スタートアップでの6年間の猛烈に刺激的な日々を経て、職なし状態になり早1ヶ月ほどが経っておりますが、ネパール2週間旅を経て、私は今タイのプーケットに10日間ほど滞在しております。



思い返せば、私は幼少期から(主には家族旅行で)20カ国以上を訪れてきており、母の母国であるドイツとインドネシアのバリ島には10回以上、タイとネパールにはそれぞれ1年間住んでいた経験があり、おかげさまで海外でも全く不自由なく生活できるような耐性を自然に身につけることが出来たと思っています。


そんな中、大学時代ぶりの長期海外旅行をしているわけですが、今回の旅で改めて感じた「旅の醍醐味」について、書き記しておこうと思います。


結論からから申しますと、私にとっての旅の醍醐味とは、「見ず知らずの土地で生活を始め、自分が少しずつその環境の一部となり、馴染んでいく感覚」を得ること。

(もっと上手い良い回しがある気がしますが...)


旅の最大の楽しみとして、旅先の世界遺産や観光地を散策するのは間違いなく素晴らしい経験になりますし、私もそのような観光は大好きなのですが、私が最も幸福感を感じるのはその対極的な過ごし方とも言えるかもしれません。


私は今回2週間近く、プーケットのSoi Ta-ledという山奥の全長1kmにも満たない小さな通りで生活しています。ここにはプーケットなのにビーチもありませんし、有名な観光地も、ナイトクラブなどの歓楽街もありません。ビーチに行くにはバイクで20分以上かかり、プーケットで有名なパトンビーチには40分以上かかるような僻地です。夜は21時を過ぎればあたりは真っ暗。



Soi Ta-led通り


夜はあたりは真っ暗だが、レストランなどは比較的遅い時間までやっています


ただこの場所には、多くの世界最高レベルのムエタイジムや、CrossFitなどのフィットネス施設が揃っているため、世界中からアスリートやフィットネス好きの人々が集まり、少なくとも数週間以上を過ごしている人が多いです。とは言え、観光客の数もかなり少なく、とても緩やかに時間が流れるローカル感溢れる街です。

CrossFitに特化したジム・Unit27
世界中のトップアスリートレベルの人々が集まっています


ムエタイジム・Appolo。日本では見かけない巨大なジムが点在しているエリアです。




全くアスリートとは言えない私がなぜこの場所にいるのかというのはまた機会があればシェアできればと思っていますが、私は今回の滞在で1日の観光を除いて、ほぼこの1kmにも満たない小さな通りを離れることなく過ごしています。


人によっては、このような過ごし方をとても勿体無く感じるかもしれませんが、私にとっては最高に幸せな旅になっています。


毎日同じような時間に起きて、いつも同じカフェに行き、超人としか思えないアスリートたちと信じられないくらいハードなCrossFit系のトレーニングをし、食事はお気に入りの地元の食堂で食べて、夜はお酒も飲まずに寝る。





とてもシンプルで、健康的な生活。1日に使っているお金はホテルとジム代を除けば1000円にも満たないくらい。


そんな旅のどこが楽しいの!?と思われても全くおかしくないとは思いますが、実は私にとっては冒頭述べた旅の醍醐味を得られる条件(※)が完全に揃っている環境でした。

※「見ず知らずの土地で生活を始め、自分が少しずつその環境の一部となり馴染んでいく感覚」


これだけ小さな範囲内で生活していると、道ではいつも同じ人たちとすれ違ったり、毎日行くカフェや食堂では自然と店員と仲良くなり、言葉は通じなくとも何となく阿吽の呼吸で注文が進んでいったりする。そうやって、たった1人で始まった旅から多くの人々との繋がりが生まれる。




この街にきた初日には全てが目新しかったこの街の景色は、今では日常の景色となり、

私は少しずつ、この街に旅にしにきた観光客から、この土地で生活する人々の一部に生まれ変わってきているように感じるようになりました。


観光客から、その土地で暮らす人間の一部になる。この感覚こそが私にとっての最大の旅の醍醐味なのです。


もちろん、私の実態は一観光客にすぎませんが、旅人としてそのような感覚を得られたとき、その土地はただの異国の地ではなく、人生忘れることのない、まるで第二の家とも言える大切な土地に生まれ変わります。


皆さんの周りにも、なぜか同じ国や土地に繰り返し旅している人はいないでしょうか。きっとそのような人たちには、きっとこの感覚に共感してもらえるんじゃないかと思っています。


日本で普通に暮らしていると、なかなか長期でゆっくり海外旅行する機会を得るのは簡単じゃないので、このような旅行をすることは難しいかもしれませんが、長期で休みを得られる機会があれば是非こんなゆったりとした旅もおすすめしたいです。


それでは、またブログ更新する時があれば、その際はご覧いただけると嬉しいです!ありがとうございました👍

















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