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2月 9, 2013の投稿を表示しています

ヒマラヤ山脈(アンナプルナベースキャンプを目指した)への過酷な登山から学んだこと。作文

 以前、何回かに分けて投稿した、アンナプルナベースキャンプに行ったときについて書いた作文を一つにまとめました。 今回もまた相当長いですが、ぜひ読んでください!  僕がアンナプルナ・ベースキャンプ(通称ABC)に行ったのは、言うまでもなく美しいヒマラヤ山脈を目の前で見てみたかったからだ。ネパールで様々な人からトレッキングについてのお話を伺い、自分の足でABCに行くことを決意した。僕の人生ではじめての本格的な山登りになる。今振り返って考えてみると、出発前は不安な気持ちがとても強かった。一番大きな不安は全くの未知の世界に行くことに対する畏れだったと思う。登山ガイドさんが同行してくださるとはいえ、一人でヒマラヤの山の中奥深くに入ることにはかなりの度胸が必要だった。さらに、高山病などの体調面の心配もあった。これまでにヒマラヤ登山を試み、途中で高山病で苦しんだ人の話しをよく聞いて来たし、ヘリコプターで搬送されて戻って来た人も見てきた。周囲には「大丈夫だよ」と余裕の顔をしていたが、心の中では弱くなりそうな自分と必死に戦っていた。  今回ガイドをしてくださったネパール人の方はトレッキングガイド暦10年以上の大ベテランだ。手続きで初めてお会いしたとき、やさしく強そうな方でそれがせめてもの救いだった。 英語も話せる方だったので、ネパール語でわからなくなったときには英語でコミュニケーションもできたので楽だった。 日本人は日本語ガイドをつけるのが普通なのに君はすごいね、と皆に言われ少し嬉しかった。  ガイドさんに言われるままに荷物をまとめ、いざ出発当日を迎えた。  ポカラをガイドのチョックラさんとタクシーで出発し、スタート地点へ。そしてついに人生初のトレッキングがスタートした。最初の2時間は平地で予想外に楽だった。僕は「トレッキングはこの程度のものか。楽勝だ。」と軽く考えながらさっそうと早足で前に進んでいく。体調もすごくいい。しかし、ヒマラヤはそんなに甘くはないということを、その後、次第に気付かされることとなる。 途中にはこのような橋もある。足を滑らせたら川に落ちて流され・・・。 ようやくガンドルックに着いた(歩いている途中、写真を撮る余裕などほとんどなかった)。   しばらく歩くとものすごく急で果てしなく長い階段が目の前に現れ