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4月 11, 2013の投稿を表示しています

腸チフスに感染して思ったこと

ついに僕は日本に帰国した。2年間の外国での生活が終わってしまったのだ。時が経つのは早く、タイとネパールで過ごした2年間はあっという間だった。ネパールではものすごく不便な生活をしていたが、それでも最高に楽しかった。しかし、ネパールでの最後の1ヶ月は、いくつかの日本の大学団体のスタディツアーをお手伝いするために山岳地帯の村に滞在する時間が多くかなり忙しかった。僕が滞在していた村は、衛生面で言えば「最悪」に近いような場所だ。僕はその村の人々と村の雰囲気がとても気に入り、毎月のようにその村を訪れていた。 そんな僕が異変を感じたのは、大学生と一緒にある村に着いた次の日。夜中に何度も嘔吐し、翌日には下痢や激しい頭痛。その時は自分が食中毒にかかっているのだと思っていた。もしそうだとしたら、1週間程治らないかもしれない。でも、その予測は外れたようだ。その翌日にはケロッと元気になってしまったのだ。よく分からなかったが、元気になったので何も気にしていなかった。 しかし、どうやらその時にはすでに、ある悪いばい菌が僕の体内で活躍し始めていたらしい。ただ、僕にはそんなことは知る術もなく毎日熱心に活動に取り組んでいた。 1週間後、僕は大学生の皆さんと一緒にポカラという僕が住んでいた大きな街に行き、数日間観光を楽しんだ。しかし、その時僕は毎日のように頭痛に襲われていた。歩くことが出来ない程激しい頭痛ではなかったが、毎日のように襲ってくる頭痛に僕は悩まされていた。 結局そのまま僕は日本に帰国した。帰国後も止まらない頭痛。そして帰国した2日目には寒気までしてきた。そんな様子を見た将来医者になりたい僕の弟が、突然「熱を計ったほうがよい」と言うので計ってみると、38・6度もありあわてた。さすが医者になりたいだけある。僕はこれまで38・6度の熱なんて出したことはほとんどなかったので驚いたが、でも特に辛くもなかったので、薬屋で薬を買ってその日は寝た。 翌日になっても熱は下がらなかった。というよりも上がっていった。夜には40度まで熱は上がったが、それでも辛くなかったので気にしないで、ただ寝ていた。 次の日、僕は母と小金井にある病院に行った(帰国後数日は自宅で準備ができていなかったため、国分寺駅前のホテルに泊まっていた)。ネパールからの帰国直後ということもあり心配され様々な検査を